GPD Technologyの成長は留まることを知らず、2024年も進化を続けています。10月末に発表された「GPD Pocket 4」は、AMDの最新プロセッサであるRyzen AI 9 370 HXを搭載。ディスプレイはWQXGA(2560×1600ドット)という高解像度で、8.8インチのディスプレイは206.8×144.5×22.2mmというコンパクトなサイズで、重量は770gとなっています。

この「GPD Pocket」シリーズは、同社の主力製品であるゲーム向けの「GPD WIN」シリーズとは異なり、ビジネス向けに特化したデバイスとなっています。初代はAtom x7-Z8750というプロセッサを搭載していましたが、2世代目の「GPD Pocket 2」ではCore m3-7Y30へと進化。2021年にはCore i7-1195G7を搭載した「GPD Pocket 3」が登場し、機能の充実が進んできました。

「GPD Pocket 4」の最大の特徴は、性能の高さです。特にRyzen AI 9 HX 370は、従来のIntelプラットフォームに対抗できる性能を持つことが期待されています。特にマルチスレッド性能においては優れており、同等の性能を持つCore i7に対しても、その差を感じさせないレベルです。

新モデルはすでにIndiegogoで資金調達を開始しており、各種構成が用意されています。例えば、Ryzen 7 8840U、メモリ16GB、1TB SSDの構成は12万6,896円、最も高いRyzen AI 9 HX 370、メモリ64GB、2TB SSDでは20万7,347円で提供されます。

GPD Pocketシリーズが数年で築いてきた評判からすると、「GPD Pocket 4」の登場は非常に期待されるところです。特にそのポータビリティと性能の両立は、ビジネスパーソンやクリエイターに支持されており、最新のエンターテインメントにも対応できるでしょう。新型により、さらに生産性が向上しつつ、デザインにもこだわった製品が提供されるのではないでしょうか。

UMPCの未来を担う「GPD Pocket 4」は、その性能に加えて、他にはない個性的なデザインも魅力の一つ。技術の進歩と共に、ユーザーのニーズに応えた製品開発が続いています。次世代のUMPCのスタンダードとして、どのような影響を及ぼすのか、今後の動向にも注目です。