
HPV感染と男性の健康リスク: 新たな研究が示す驚きの事実
2025-03-18
著者: 芽依
HPV感染の影響
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、主に女性の子宮頸がんの原因とされていますが、実は男性にも深刻な影響を及ぼすことが新たな研究で明らかになりました。アメリカ国立コロンビア大学の研究チームが発表したこの研究によると、HPVに感染した男性は生殖機能に影響が出る可能性があり、ますます懸念されています。
研究の概要
研究では、205人の男性(平均年齢35歳)を対象にし、高リスク型と低リスク型HPVの感染状況と生殖機能の関係を調べました。なんと、調査対象者の中でHPVに感染していたのは19%(39/205人)に上ります。また、その中でも高リスク型HPVに感染している男性が多く見られ、特に生殖機能の低下と関連していることが報告されています。
感染の増加とリスク
CDC(アメリカ疾病予防管理センター)によると、性行為を通じてHPVに感染する男性が急増しており、感染した男性は生理的に活発な生活を形成する上でのリスクが高まっています。2022年のデータによると、感染率は女性の46%に対し男性は61%で、男女差はあまり大きくありません。
専門家の警告
この研究の著者であるVirginia Rivero氏は、「高リスク型HPVに感染した男性は、脂肪の代謝や生殖機能に深刻な影響を及ぼす可能性があるとし、男性の健康においてもHPVの影響を無視できなくなっている」と警告しています。
HPVワクチンの重要性
今後は、男性に対するHPVワクチン接種を促進することが重要であると考えられています。ワクチンによって防げる感染症であるため、男性も積極的に接種することで、自身の健康はもちろんパートナーの健康を守ることに繋がるでしょう。特に若年層の男性への啓蒙活動が進むことが期待されます。
今後の研究への期待
今後もHPVについての研究が進むことで、その影響や予防策が明らかにされることを期待します。