健康

HPVタンパク質が患者の尿中で検出される

2024-10-09

著者: 芽依

早稲田大学などの研究者たちが行った研究チームは、子宮頸がんが発症している可能性がある患者の尿中に含まれるHPV(ヒトパピローマウイルス)タンパク質を検出した。このタンパク質は、患者の尿中に極微量しか存在しないため、検出するのが難しい。

HPVのタンパク質の特定のタイプは、子宮頸がんを引き起こす物質として作用する。研究チームは、このタンパク質のタイプリスティングを高感度で検出する方法を開発した。

この手法は、がんを引き起こすリスクが高いHPV16型のタンパク質を、実際に市場で売られている検査キットの約100倍高い感度で検出することに成功した。

また、研究者たちは、この新しい検査法が患者の負担を軽減し、早期診断に役立つ可能性があると期待している。HPVによる感染症は、他の癌のリスクを高めることも知られており、早期発見が予後の改善に繋がる可能性が高い。この発見が、がん治療の新たな道を切り開くことにつながるかもしれない。HPV検査は、今後のがん検診の重要な要素になるだろう。