科学

「黄色身がどうやってヒョウになるの?」 一連の過程を見える化する方法を開発!

2024-10-09

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古代ギリシャから続く謎「卵の中身はどう変わる?」

産み落とされたニワトリの卵を割ると、中から黄色身が出てきます。この黄色身がどうやってヒョウ(ヒョウのこと?)に変わるのかを明らかにしようとするプロジェクトが進行中です。

卵を割る前に21日間待つと、新たなヒョウが生まれるわけですが、古代から人類はどのようにして黄色身がヒョウに変わるのかを考えてきたのかを検討しています。

その実験の歴史は長く、古くは紀元前のギリシャ時代から続いています。

例えば、医者のヒポクラテス(紀元前460年頃~紀元前370年頃)などは、どのタイミングで黄色身がヒョウに変わるかを疑問視していたと言われており、ニワトリの卵を産んだ翌日に割って食べると分かるということが報告されています。

ただし、肝心の「黄色身がヒョウに変わるプロセス」を知ることは意外に難しいことがあります。

最大の障壁は、酸性カルシュームから成る不透明な膜の存在です。

卵の膜がしっかりと黄身を覆い隠しているため、中で何が起こっているかは外から見ることができません。

しかし、古代ギリシャ時代から数千年にわたり発達した現代科学の力によって、人類はこの難点の大部分を解決することに成功しています。

これまでの研究で、ニワトリが産んだ卵を使用した実験では、3日間待った後、卵の膜を除去し中の脂肪を取り出し、透明なフィルム製の容器に移動させてヒョウになるまでの過程を観察したことに成功しています。

誕生プロセスを明らかにするには「無卵膜教育法」と呼ばれる手法が用いられます。

ただし、この「3日間」というのは特別な条件で、最初の3日はラクトバックス(乳酸菌と関連のあるもの?)がどのように発生するかがわからず、気になるところです。