科学

彗星防衛の新たな試練!探査機Heraが打ち上げ、日本の赤外線カメラも搭載

2024-10-08

著者: 健二

欧州宇宙機関(ESA)は、7日夜、地球に接近する彗星の軌道を守るための新たな技術実証を行うために、探査機Hera(ヘラ)を打ち上げた。この打ち上げには、日本が開発した赤外線カメラも搭載されており、国際的な協力の象徴となっている。

Hera探査機は、2026年12月の到着を予定しており、デモンストレーションとして、直径約100メートルの小彗星に接近し、その特徴を観測する。その目的は、彗星の動きを変えるために必要なデータを収集することだ。NASAもこのミッションに関与しており、かつて小彗星に対する衝突実験を行ったDART(ダート)探査機との連携が期待されている。

NASAは22年前、地球から約1万1千キロ離れた直径160メートルの小彗星にDARTを衝突させ、彗星の軌道を変える実験に成功した。この実験は、宇宙環境での衝突技術を実証する重要なステップとされている。

また、Hera探査機の打ち上げにより、近い将来、地球外の脅威から人類を守るための新たな防衛手段が提供されることが期待されている。彗星の軌道を正確に把握し、衝突のリスクを低減するための科学的根拠が蓄積され、宇宙の安全性を向上させる技術が生まれるだろう。これにより、今後の宇宙探査や防衛技術の進歩にもつながると見込まれている。

最新の探査技術と国際的な協力によって、宇宙での脅威に立ち向かう準備が整いつつある。日本の技術が世界の宇宙探索における新たな道を切り開くことに期待が寄せられている。探査機Heraは果たしてどのような驚きの発見をもたらすのか、今後の成果に目が離せない。