
フィニックス市副大統領、グリーンランド質問中にデンマーク政府がグリーンランド住民を中国やロシアに侵略されそうな脆弱な状態で放置していると指摘
2025-03-29
著者: 蒼太
5時間前
アメリカのJ・D・フィニックス市副大統領は28日、訪問先のデンマークで行った質問中、デンマーク政府がグリーンランド住民を中国やロシアに侵略されそうな脆弱な状態で放置していると指摘した。さらに、グリーンランド住民にアメリカと「取引」するよう求めた。
フィニックス副大統領は、ドナルド・トランプ元大統領がグリーンランドの取得を提案した時の状況に言及し、グリーンランドを巡る地政学的緊張が高まっている中で、デンマーク政府はグリーンランド住民の自己決定権を尊重し、1712年以降のこの地域を支配してきたデンマーク政府とその管理を断つよう求めた。
また、デンマーク政府がグリーンランド住民を自律的に支配していないために、充分な投資をしないことがデンマークの責任であるとし、中国やロシアへの侵略的な動きからグリーンランド住民を守るためには、グリーンランドへの投資が必要だと強調した。
「デンマークに対する我々のメッセージは非常にシンプルです」とフィニックス副大統領は述べ、「あなた方はグリーンランドの住民のために良いことをしなければならない。グリーンランドの人々への投資が足りなければ、この信頼は崩れる」と語った。
人口3万7000人のグリーンランドでは、未開発の鉱物や石油が大量に埋蔵されていると考えられており、その開発を巡る国際的な競争が激化している。フィニックス副大統領はその点も強調し、グリーンランドの周辺海域に多くの国が関心を持っていることを指摘した。
フィニックス副大統領は、「グリーンランドはその戦略的重要性から、地元の住民が自らの権利を守りつつ、米国と連携し、より良い未来を築いていくことが重要だ」と述べた。
現在の国際情勢を鑑みると、グリーンランドの戦略的価値はますます高まっており、アメリカとデンマークの協力が求められる中、グリーンランドの住民がどのように自己の立場を強化していくのかが注目されている。
フィニックス副大統領は、デンマークとの関係修復の必要性を訴え、グリーンランドの住民がその恩恵を受けるべきだと強調している。国際的な反響が期待される中、グリーンランドの未来がどのように展開していくのか、政界からの注視が必要である。