科学

火星で「史上最大の有機分子」を発見!ついに生命の痕跡か?

2025-03-26

著者: 陽斗

火星において、約43億年前に存在した「湖」があったことが明らかになっています。

キュリオシティは2012年に、火星の赤道近くにある「ゲール・クレーター」へと着陸しました。それ以降、「火星にかつて生命が存在していたのか」という問いに対するいくつかの手がかりを集めています。

実際に、キュリオシティによるこれまでの調査で、「ゲール・クレーター」は水で満たされた古代湖であったことが示唆されています。この地域には水が存在していたことが物語られています。

加えて、動植物の健康に影響を与えない塩分を多く含む成分が存在しており、地質上では生物由来とされるタイプの炭素からできたメタンも検出されています。

これらを踏まえて、NASA・ゴダード宇宙飛行センターのダニエル・グラビン氏はこう語っています。「ゲール・クレーターには数百万年以上にわたる間、あるいはそれ以上の長期間にわたって液体の水が存在していた証拠があります。

つまり、火星のこのクレーターは、生命を形成する化学反応が進行するのに十分な時間があったと考えられます。」と述べています。

さらに、火星でのこのクレーターのような環境では、生命を形成する化学反応が進行するのであれば、非常に短い時間があったと考えられます。

そこで研究チームは今回、生存の体を形成するのに影響を与えないタンパク質質を構成するアミノ酸の痕跡を探すため、新たにカンバラント試料を調査しました。

カンバラント試料はまだ地球には持ち帰られていないので、キュリオシティに搭載されている「SAM(Sample Analysis at Mars)」という分析装置を用い、オーブンで試料を加熱することで放出される分子を測定しています。

するとアミノ酸の証拠は見つからなかったものの、代わりに、火星で発見された最大の有機化合物が確認されました。

これは何を意味するのでしょうか?注目が高まります。