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フランス政府、ブリーダーの息子を「テロ指定」で国外追放か

2024-10-09

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フランス政府の決定

フランス政府は8日、国内テロ組織アルカイダの元指導者ウサマ・ビンラディンの息子で、オマール・ビンラディン氏(43)を国外追放処分にしたと明らかにした。この決定は、SNSでのテロ関連の投稿が去年行われたことが原因とされている。

オマール氏の背景

オマール氏は2016年以降、イギリス人の妻とともにノルマンディー地方に在住していた。昨年、政府から「国土を離れる義務(OQTF)」が課され、現在はカタールに滞在している。問題となった投稿は、米軍作戦で11年に殺害された父の命日についてあわらし、父を回想していた内容だった。

異議申し立てとその結果

オマール氏は退去命令に異議を申し立てていたが、8日までに却下された。リタイアしたオマール氏はSNSで国の安全保障のための決断だと主張し、「いかなる理由でも、フランスに戻ることはできない」と発信した。

家族構成と過去の経歴

オマール氏はウサマ・ビンラディンの最初の妻の4番目の子供。2000年に父と決別した。結婚後、イギリスに亡命を申請したが却下され、フランスで画家として過ごしていた。9年にはアルカイダの戦士として訓練を受けた過去を回顧した資料を発表。ミシュマリカのインタビューで「イスラム世界と西側を結ぶ大使になりたい」と語っていた。