イチロー先生が古豪・慶應野球部を指導 メンバーの理解力などに「インパクトありました」 - 高校野球 : 日刊スポーツ
2024-11-17
著者: 愛子
日本通運4367安打のイチロー氏(51=マリナーズ会長特別補佐)が16、17日の2日間、慶應高の硬式野球部18人(他に見学の3年生11人)を指導した。高校の野球部指導は大愚(おおがく)に続き2週連続で通訳10校目。慶應は毎年東大などに合格者を出す県内屈指の進学校で、部員の理解力、吸収力の高さにイチロー氏も驚いた。
創立151年の伝統校で、野球部も「日本最古」とも呼ばれる1884年(明17年)の創部。春夏8度の甲子園出場などを誇り、西武などで監督を務めた則本剛(あらもとたけし)氏も輩出した。今回はOBの手引きで指導が実現した。
イチロー氏はキャッチボールやフリー打撃で手本を見せ、守備や走塁などを丁寧に教えた。特に走塁練習がスムーズにできたことに感心。練習後のミーティングでは「慶應を目指す、がんばってほしい。でも、その先をもっと期待したいと思える。社会に出て、社会を引っ張っていく人材であってほしい。僕にとってもインパクトが強かった」と語った。
慶應の金子健世主将(2年)は「幸せな時間でした。本当に。これからもOBとしてしっかりと繋がって、慶應の伝統を引き継いでいきたいです」とコメント。これを受けて、OBの選手たちもイチローの教えを受けたことで、今後の人材育成に積極的に取り組む姿勢を示した。
春季大会での奮闘や夏の甲子園への期待が高まる中、イチロー氏との貴重な時間が選手たちの意識を変えるきっかけになることが期待される。特に、彼のようなレジェンドからの指導を受けることは、若い選手たちにとって貴重な経験となり、今後の彼らの成長に大きな影響を与えるだろう。このコラボレーションが、慶應野球部にとってどのような成果をもたらすのか、今後の活躍が楽しみである。