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イギリス「安楽死」法案を提出、世論は賛否二分 - ライブドアニュース

2024-10-16

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【ロンドン共同】イギリスの議会で安楽死を選ぶ権利を認める法案が16日に下院に提出された。この法案は、病気や障害によって苦しむ人々に対して、安楽死を選択できる権利を保障するものであり、議論が始まる。この法案は一次採決が11月29日に予定されているが、賛成派と反対派の意見は二分されている。

法案を提案した与党の議員は、「苦しんでいる人々にとって選択肢を提供することが重要であり、慎重な議論が必要だ」と述べた。選択肢を持つことは、尊厳を持った生を全うする一助となるとしている。

一方、反対派は「安楽死を合法化すると、医療従事者の倫理や患者の権利が脅かされる危険性がある」と警告している。患者の選択肢として安楽死を認めることは、生命の価値を下げかねないとの声もある。

タイムズ紙によると、法案提出に対する世論調査では、支持する人が62%に達しており、安楽死の合法化を望む声が大きくなっていることがわかった。しかし、いまだに賛否は分かれており、社会的な合意が得られるかどうかは不透明だ。

ユネスコやWHOを含む多くの国際機関が安楽死についての議論を続ける中で、イギリスの法案成立如何は今後の重要な議題となることが予想されている。もし法案が成立すれば、イギリスは安楽死を合法化した先進国として新たな一歩を踏み出すことになる。世論がどのように動くか、注目が集まる。