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インテル、新型プロセッサ「Core Ultra 200S」を発表!高性能と低消費電力を両立

2024-10-10

著者: 健二

インテルは11日、日本時間でデスクトップ向け新プロセッサ「Core Ultra 200Sシリーズ」(開発コード名:Arrow Lake-S)を発表しました。この新シリーズは、従来のRaptor Lake-Rと比較して消費電力を抑えつつ高い性能を実現しており、ゲーミングやクリエイティブ用途に最適化されています。

新たに登場するCore Ultra 9、7、5の各モデルは、24日(米国時間)に販売を開始する予定です。価格は130ドル(約1万8,600円)から489ドル(約7万6,400円)と幅広く設定されています。

特に注目すべきポイントは、次世代のEコアとPコアを搭載し、これによりIPC(Instructions Per Cycle)が前世代比で最大32%向上しています。また、各Eコアには4MBのL2キャッシュが搭載され、効率的な処理が可能となります。

さらに、Pコアは前世代よりも9%性能が向上しており、トータルの性能やキャッシュの最適化が進められています。Pコアも3MBのL2キャッシュを持ち、メモリも強化されています。

内蔵GPUにはXe-LPGアーキテクチャを採用し、4つのXeコアを搭載。DirectX 12 Ultimate対応で、優れたグラフィック性能を提供しています。特にゲーミングや高品質なメディア処理において、その性能を最大限発揮することでしょう。

Core Ultra 200Sシリーズの最大の特徴は、高い演算能力を持ちながらも電力消費を大幅に削減することです。具体的には、前世代と比べて最大58%の省電力を実現しており、これにより省エネルギー性能が著しく改善されています。テストでは、Core Ultra 9 285KがCore i9-14900Kと同等の性能を示しながら、最大165Wのシステム消費電力を実現しています。

今後、Intelはさらに新しいプロセッサのコア技術を磨き、特に高性能なゲーミングデバイスやコンテンツ制作環境への対応を強化していくを見込んでいます。加えて、Intelの800シリーズチップセットは、Thunderbolt 4やWi-Fi 7といった最新の接続機能をサポートし、次世代のコンピュータ環境を提供します。これにより、より快適で効率的なエコシステムの構築が期待されています。