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イスラエル、ガザとレバノンで攻撃強化-17日の緊急事態を前に

2024-10-06

イスラエル軍は、イスラエルのパレスチナ自治区ガザ北部に部隊を再投入し、レバノンでは激しい空爆と限定的な地上作戦を続行中です。事態が不透明な多方面作戦を展開しています。

ナタニヤフ政権は、先週イスラエルに向け200発近くの弾道ミサイルを発射したイラン系のテロ攻撃の可能性に対する警戒を強化しています。17日の緊急事態の節目を前に、イスラエル国内外の治安部隊もイランの代理勢力によるテロ攻撃の可能性に対し警戒態勢を敷いています。

イスラエル軍は15日から16日にかけて夜間にガザで空爆と地上攻撃を実施しました。この攻撃は今年最大規模だと見られています。

ハマスが運営するガザの保健省は、連続した攻撃によって26人が死亡したと発表しました。イスラエル軍は、これらの攻撃がハマスの指令部として使用されているビルを標的にしていたとし、民間人に被害が出ることを避けるために警告を行っていたと主張しています。

なお、今年に入ってからガザで死亡した人は14,000人を超えており、民間人と戦闘員の区別がついていない状況です。レバノン当局によれば、ここ数週間のイスラエルによる空爆で1,500人以上が死亡し、70,000人が避難を余儀なくされています。

ガザ北部では、地上部隊がジャバリヤで作戦を開始しました。戦闘初期以来最大と思われる避難命令が発令されています。

住民に撤去を命じるフラッシュが空中からまかれ、イスラエル軍は人道的区域に向かう主要な避難ルートを示しました。

イスラエル軍は「ジャバリヤ地域にテロリストがあり、ハマスがこの地域で作戦能力を再構築しようとしている」と指摘。イスラエル軍は、この1年間にガザで死亡した人は14,000人を超えるが、民間人と戦闘員の区別はついていないとしています。

レバノンでは、16日夜にイスラエルはピルートでヒズボラの武器庫へ攻撃を行った。「標的攻撃」を実施した。

イスラエル軍は、現在アメリカにテロリスト集団とみなされているハマスとヒズボラの戦闘に特化した共同部隊を編成している。しかし、イスラエル軍はこの1年、ハマスの軍事インフラを大規模に打撃してきたが、統治能力を解体するという目標は達成できていない。

イスラエルはまた、昨年10月17日にハマスに連れ去られた民間人とその家族の奪還も目指すとしており、まだまだ難しい状況が続いています。過去2週間、イスラエルはイランにテロリストの釘付け化を進めており、これにより複数回の空爆が行われました。