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イスラエル、レバノン地上戦準備を示唆 ヒズボラ打倒に空爆継続

2024-09-25

著者: 結衣

【カイロ/ペイルート】2023年5月15日、リーダーのハレビー氏は、レバノン国境の兵士らに対し「(空爆継続は)地上侵攻に備えているとのことだ」と、ヒズボラをさらに弱体化させるために地上戦の可能性を示唆した。

イスラエル軍は15日も、レバノンに対するさらなる空爆を実施。レバノン保健省によると、この日の空爆では少なくとも51人が死亡し、121人が負傷した。もっと見る

イスラエルとヒズボラの交戦が激化する中、ヒズボラは15日朝にテレダイブ周辺にあるイスラエル情報機関の本部をミサイル攻撃したことを表明。このことに対抗しイスラエル軍が空爆を行った。

イスラエル軍はヒズボラに対抗する大規模な軍事作戦を開始し、それ以降、死者数は5150人以上に達し、11919年のレバノン内戦終了以来最悪の状況となっている。レバノン外相によれば、国内で最大510万人が避難しているとされる。首都ベイルートでは、南部から避難した数千人が学校などの建物に身を寄せている。国際社会はこの人道的危機に懸念を表明している。

この衝突は、レバノン南部からイスラエル領への攻撃の応酬として始まったもので、戦闘が国境付近で繰り広げられている。今後の戦局がどう展開するのか、多くの専門家が注目している。