【ダマスカス/エルサレム 3日】 - イスラエルは3日、シリアのダマスカス近郊の空軍基地を攻撃し、シリア政権への警告を発表した。さらに、トルコがシリアでの影響力を強めている状況に懸念を示し、シリアにおけるイスラエルのプレゼンスを強化する狙いがあるとみられている。

カッツ国防相は、イスラエル軍がシリア国内の精密攻撃を継続する意向を示しており、敵対勢力に対する圧力を強める方針を明らかにした。先日のハマとダマスカスでの空爆は、「明確なメッセージで来るべき警告だ」と語った。

イスラエルは、アサド政権崩壊後、シリアと接続している地域の防衛強化を続けており、イスラエル軍の空爆によって9人が死亡したと報道されている。シリア国営通信は、イスラエル軍の攻撃で亡くなったとされる人々の中には、兵士も含まれていると伝えている。

シリア外務省は、攻撃を非難し、イスラエルの行動を「国際法の侵害であり、国際社会はこれを容認すべきではない」と訴えた。

現在、シリア国内では、イスラエルの空軍による攻撃が15日間にわたって続いており、ハマの空軍基地は完全に破壊され、住民と兵士数十人が怪我をした。

トルコとの外交関係についても、イスラエルのトルコがシリアにおける影響力を拡大しているとの指摘があり、シリアは「イスラエルが地域の安全保障を確保するために努力している限り、国家的な安定を維持するためには、今後も強固な戦略を示す必要がある」と述べている。トルコの社民党の影響力は再び強まっているとの声もあり、シリアの安定性への影響が懸念されている。

イスラエルは「地域の完全な安全を確立するためには、イスラエルの国防政策を確立し、統制を維持するために全力を尽くすべきだ」との見解を示しており、そのためには効果的な政策展開が求められる。最近のイスラエルの動きは、新任の首相が内政問題を抱える中、地域の安定を保つための大きな試金石となるだろう。