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「積雪発電」注目のスタートアップ「フォルテ(青森市)」が破産手続き開始決定 破産は約15億2150万円(青森発)

2025-04-07

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青森市のスタートアップ「フォルテ」は、2023年3月27日に青森地裁から破産手続き開始決定を受けました。この会社は2005年(平成17年)3月に設立され、2011年には現代表の肴㔈晴氏が就任し、AIを活用した各種ソフトウェアやシステム、製品開発などを手掛けていました。最近では、雪を利用した発電システムに取り組んでおり、特に全国的に注目を集めていました。

特に、冬季の積雪量を利用した発電技術は新たなエネルギー源として期待され、多くのメディアにも取り上げられていました。しかし、近年の資金繰り悪化や開発の遅れが影響し、事業の継続が困難となりました。破産時の負債総額は約15億2150万円に達し、そのうち約4億2500万円は金融機関からの借入金だとされています。

フォルテの破産は、冬季の余剰電力を有効活用する新たなビジネスモデルが立ち上がるかもしれないと期待していた関係者にも衝撃を与えました。特に、持続可能な社会の構築を目指すための冒険的な試みだけに、その影響は大きいとされています。

さらに、最近の報道によると、再生可能エネルギーによる発電事業は、特に固定価格買取制度(FIT)によって支えられてきましたが、今後の政策変更による影響が懸念されています。2024年2月末には、総額約5億2500万円の債務が残る予定であり、これにより新たなスタートアップがこの分野に参入しにくくなる可能性が高まっています。