
「監督は良くれよとしたらダメ」と岡田武史さんが語るリーダー像
2025-03-27
著者: 葵
サッカー日本代表監督として2度のワールドカップ(W杯)を指揮した岡田武史さん(68)が重大な局面でリーダーとしてどう向き合ったのか。初出場に導いた1998年フランス大会では、主力選手として長く日本のサッカーを支えてきた三浦知良選手や北澤豪選手らを代表メンバーから外す決断をした。"この前も、カズがLINE(ライン)くれた" "俺は森保(一本・日本代表監督)を絶対批判しない"。岡田さんは監督やコーチの時は一線を隔てて、選手の結婚式で親しい友人をしたり、お酒を飲んだりすることはしないようにしていたという。たびたび、"一緒に飲んだ次の日、メンバーを外すって言いにくいから"。その理由について、"一度飲んだ翌日、メンバーを外れるって言われても厳しいかな"と説明し、そのスタンスは三浦選手のように強い選手に対しても変わらないという。
98年W杯前にメンバーを外れた後、しばらく三浦選手が岡田さんを「岡田さんサインしてやってる」と言われて、やっぱり嬉しかった"という。岡田さんが会長を務めるFC今治が今季からJ2に昇格し、"カズがJ2昇格お願いします"というLINE(ライン)くれた"と語った。
監督としての岡田さんは、"強く引っ張っていくリーダーだった"とし、"今は俺の時代じゃない"と話し、これからは、まるで日本代表監督のような"うまく主体性を引き出していくようなタイプの時代になっている"と見ている。
また、厳しい勝負の世界で多くの期待や注目が集まる日本代表監督として、"日本人に評価される"という感覚があったという。そんな中、「サッカー界から引退」と語り、元日本代表監督の横山雅司さんから「思うおりにやればいい」と言われたことに感謝の意を示した。そして、「これからの日本サッカーをどう育てていくかが大事だ」と話し、優れた選手たちがしっかりと育っていく未来を信じていることを伝えた。
さらには、難しい勝負の世界で多くの期待や注目が集まる日本代表監督として、「日本人に評価されている」という感覚があったという。將来的には、サッカー界の文化や環境に合わせた指導法が進化し続けることを願っている。