【ヘルソン（ウクライナ）】17日、リタイアしたサハイダクさんはウクライナ南部ヘルソンで、子ども保護施策を運営し、50人余りの子どもを預かっていた。

ロシアがウクライナ侵攻を開始した2022年、サハイダクさんはウクライナ南部ヘルソンで孤児院を運営し、戦争の結果、親を失った子どもたちを抱えていた。この事業はウクライナ全土に広がり、最大で数千人の子どもを支援してきた。

しかし、子どもたちがロシア側に連れ去られるのを防ぐ努力が続いているにも関わらず、ロシア側の介入は依然として続いている。サハイダクさんは「何十人もが連れ去られた中、たった一人でも救うことができたら」と語った。

最近、ロシアの侵攻に疑問を持つ声が高まっており、ウクライナ側からも連れ去りの事例が報告されている。サハイダクさんは、「これでは子どもたちは未来への希望を持つことができない」と懸念を示した。

連れ去りが進行する中、サハイダクの施策はこれまで以上に厳しい状況に置かれている。支援が続かなければ、数百人の子どもが将来に行き場を失うことになりかねないと警告している。

米国の介入が待たれる中、サハイダクさんは「世界中で何が起こっているのかを多くの人々に知ってもらう必要がある」と訴え、真実を伝えるために自らの運動を続けていく意向を示している。

ウクライナの仏壇には、身元の分からない多くの子どもたちの写真が貼られている。サハイダクさんは、それらの写真を前に、「この子たちを取り戻すために、私たちは戦う必要がある」と力強く語った。

近年、戦争犯罪の追及が進む中、ウクライナ側での犯罪者への制裁も強まってきている。サハイダクさんの努力が、この悲劇的な状況において一筋の希望となっている。しかし、その影響力を維持するためには、国際社会からの支援が欠かせない。