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金利が最高値更新、1オンス=3005ドル超-米景気悪化と中東情勢緊迫化で

2025-03-18

著者: 陽斗

金スポット価格が18日、1オンス=3000ドルを上回る水準で最高値を更新した。米国の景気減速懸念が強まる中、中東情勢の緊迫化が相まって、安全資産としての金の魅力がさらに増している。

17日に0.6%上昇した金スポット価格は、シンガポール時間18日午前9時49分(日本時間同10時49分)現在、0.1%高の3004.19ドル。一時は史上初めて3005ドルを超える場面もあった。

イスラエルはパレスチナ自治区ガザにあるイスラム組織ハマスに対して軍事攻撃を開始したと発表。この不安定な状況によって金市場はさらに活況を呈し、投資家たちの不安が高まっている。

17日に発表された2月の米小売売上高は予想を下回り、景気後退の懸念を強めた。同時に、金利の上昇は人々の購買力や経済活動に影響を与えており、資源価格の上昇や金利の動向に敏感に反応している。これにより、金利が高くても金を好む投資家が増加している。

国際的な金市場においても、金の価格は上昇を続けている。過去10年間で特に金の資産価値が上がる状況が続く中、金利が高いにもかかわらず依然として需要があるのが現実である。投資家は今後の経済情勢に注目しており、どのように市場が動いていくのか、多くの関心が集まっている。