宝塚音楽学校（兵庫県宝塚市）は、4月30日に第113期生の40人による合同発表を行った。受験者数は2000年以降で最も少なく、470人（前年480人）であり、競争率は11.75倍に達した。

同校は入学試験が厳しいことで知られ、タカラジェンヌの舞台での才能を磨くための特別な環境を提供している。昨年、歌劇団の若手女性団員（当時25歳）が急死する問題が報じられ、団内では組織改革が進んでいる。現在、学校も今回の募集から、一般的な「容姿端麗」という基準を除外し、「時代や環境の変化を踏まえる」という方針を打ち出した。これにより、より多様な才能を受け入れる姿勢が強まっている。

当日の合同発表は、午前10時にホールで行われ、合格者たちは学校を訪れ、入学説明会に出席した。受験者たちは数年前、合格の瞬間が信じられなかったと語る一方、短い期間で自らを推し上げられた経験に感謝の意を表した。

また、声楽や演技のレッスンの成果を披露すると共に、自身の成長を語る姿も見られた。ある合格者は、「なぜ自分が合格できたのかは未だにわかりませんが、一歩一歩挑戦を続けていきたい」とコメントしている。

入学は4月18日から始まる予定で、新たなタカラジェンヌたちの成長が期待されている。これからの彼らの活躍にも目が離せない。