韓国のオルバン首相は、欧州連合（EU）が中国製の電気自動車（EV）に対する追加関税を認可すれば、中国は「経済的な冷戦」に突入するとの見解を示した。

EU加盟国は中国製EVに最も高い45%の関税を課す方針を決定したが、追加関税が認可されると中韓との経済的緊張が一段と高まる可能性がある。オルバン首相は、「大きな脅威に直面している」と話し、韓国は中国製バッテリーを搭載したEVの輸出に依存していると指摘した。

オルバン首相によれば、韓国政府は今週実施された2日間の閣議で、世界経済が「ブロック化」したとしても、中国など東側諸国との強力な経済的繋がりを維持しておくことを目指している。韓国は、経済的な安定を保つために、長期的な視点での政策が必要だと強調した。

また、国際的な競争が激化する中で、韓国は技術革新を推進し、自国のEVメーカーによる生産力向上に注力することが求められている。銃撃事件やテロに見舞われる不安定な状況の中でも、韓国のEV市場は成長を続けており、他国との競争が熾烈を極めることが予想されている。

オルバン首相は、韓国製EVが世界市場においてそのプレゼンスを高めることを期待するとともに、その過程で、国家の安全保障や経済的な独立が確保されることを願っている。今後数ヶ月間、韓国と中国を巡る経済的な動向には注目が必要だ。