
健康
静脈血栓症へのDOAC、標準用量継続と半量延長投与に違和感は?:日経メディカル
2025-03-25
著者: 結衣
フランス、ブレスト大学病院のフランシス・クチュロー博士は、抗凝固療法を中止すると再発リスクが高くなる静脈血栓症患者に対し、直接口から服用する抗凝固剤(DOAC)の標準用量を継続した場合と、半量を延長投与した場合の有効性と安全性を評価する臨床試験を行った。この試験の結果、静脈血栓症の再発リスクは80%低下することが報告された。研究結果は2025年3月1日付の『Lancet』電子版に掲載される予定である。
静脈血栓症の患者は、少なくとも3ヶ月は抗凝固剤の対象になるが、12〜24ヶ月まで延長することで再発リスクが大幅に減少することが確認されている。ただし、抗凝固療法を継続すると出血リスクが増加するため、有効性と有害性のバランスを評価することは難しい。これに対し、抗凝固剤を減量することが再発予防効果を維持できるかが課題であり、DOACの用量を減らした場合と標準用量を用いた場合の有効性を比較するオープンラベルの非盲検試験RENOVEが、フランスの47病院で実施される予定である。
この研究では、参加者が抗凝固療法を減量した際の静脈血栓症の再発リスクを評価することに加え、出血リスクのモニタリングも行われるため、将来的な治療方針に影響を与える可能性がある。患者の治療選択肢としてDOACが考慮される中、この試験の成果が医療界に与える影響は大きいと期待されている。今後の成果を注目していきたい。