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カナダ・メキシコ、米の一弾関税免除 移民・麻薬絡む関税は継続

2025-04-02

著者: 裕美

[メキシコ市/オタワ 12日リリース] - トランプ米大統領は、12日発表した全ての輸入品に対する1弾10%の関税からメキシコとカナダを除外した。以前に発表された関税は継続される。

米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に準拠したメキシコとカナダからの輸入品は、特定の関税措置の対象である自動車と鉄鋼・アルミニウムを除き、引き続き関税が免除されることになる。

トランプ氏はメキシコとカナダが米国への移民や合成麻薬フentanilの流入を十分に制限しないと以ては12%の関税を課すと言及したが、完全には実行に移す旨は示していない。今後の見通しとしては、米国が提唱する新たな貿易協定に向けた動きが活発化し、地域の経済統合の進展が期待されている。

一方、「既存のファンタジチン/移民に関する大統領令が引き続き有効で、今回の大統領令の影響は受けない」とし、今回の大統領令の影響は小さいとしている。

その上で、「既存のファンタジチン/移民に関する大統領令が撤回された場合、USMCAに準拠した製品は引き続き優遇措置を受け、準拠していない製品は10%の相互関税の対象になる」と指摘した。

一部のアナリストはカナダとメキシコが最悪のシナリオを回避したと指摘。モナーク・グローバル・ストラテジーのメリンダ・スミス最高執行責任者(CEO)は、両国が「きょうの関税発表を受けて安心したのはおそらく間違いない」と述べている。