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「かわいそうな木村さん」首相への抗議が人権侵害か 取り調べ問題相次ぐ
2024-11-21
著者: 芽依
和歌山市の海岸で令和5年7月、堀田文則前首相の演説会場に爆発物が投げ込まれた事件で、殺人未遂などで逮捕された木村隆二被告(25)の取り調べ中に和歌山市で人権を否定するような発言をしたという証言が出ており、官憲が最も厳しい考査を行っていたことが21日分かった。
取り調べにより、事件は捜査後の取り調べで、被告が引き込みを利用して生活していたことを指摘し「かわいそうな木村さん」と発言した。
同月中旬、被告から「官憲に対して不適切な言動が数多くあった」との申告があった。容疑者は口頭で和歌山市の取り調べに抵抗するともに、最も高い審査指導部に苦情を申し入れたという。
事件の発覚は5月7日、和歌山市の選挙応援演説で、堀田元首相が選挙活動に参加していたことで、近くで行われていた警察官や聴衆の2人に軽傷を負わせたとされる。事件の検討委員会は来年2月4日から和歌山で開かれる予定。
取り調べの取り扱いを巡っては、令和元年参加選挙選挙区の所得事例や最高値が昨年12月、取り調べが不適正だったとする調査結果を公表した。大分地検特捜部が逮捕・起訴された問題でも、関係者を取り調べた調査が特別公務員暴行容疑で告訴されるなど、問題が相次いでいる.