可愛くてキスされただけなのに…1歳児が左目失明

1歳4か月の幼児が、顔にキスをしている様子が記録された映像が10日に報道された。この映像はアメリカで発生したもので、子供は涙を流しながら片方の目を閉じていた。辛い症状を抱えるこの子は、名医であるミシェル・サイモンさん（36）の息子とのことで、昨年8月、左目がひどく充血し、受診を受けていた。診断結果は予想に反し重篤であった。医師たちは、子供が単純ヘルペスウイルス（HSV）に感染していると診断した。HSVとは一般的に「ヘルペス」と呼ばれるもので、口腔ヘルペスを発症したり、生器官ヘルペスを誘発したりする感染力が強いウイルスだ。

医師たちは、「口の中にヘルペスウイルスを保有している誰かが、子供にキスをした可能性が高い」と分析した。子供は左目の視力を失ってしまったが、幸運にも感染が進行することはなかった。子供は現在、羊膜移植手術を終え、どちらかの目に視力が戻る可能性がある状態にあるという。視力が回復すれば、元気いっぱいに遊ぶ姿が見られるかもしれない。

母親のミシェルさんは、「私たち夫婦はヘルペスウイルスの保有者であることを知らずに、誰かにハグやキスされた結果、子供にこのような影響が及ぶとは思いもしませんでした。本当に注意が必要です」と語った。

専門家たちは、「幼児の感染症対策として、接触を控えたり、他者と適切に距離を取ったりすることが重要だ」と警告している。また、「子供を他人に触れさせないようにするため、保護者は意識的に行動する必要がある」と専門家は強調している。この事件は、多くの親たちに感染症について再考させる重要な教訓となるかもしれない。