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コースが決まっているわけではない=利上げで米見野日銀副総裁

2024-10-10

著者: 裕美

[東京 10日 ロイター] - 日銀の見野日銀副総裁は10日、都内のインパクトで講演し、先行きの金融政策について「コースが決まっているわけではない」と述べた。金融政策決定会合ごとに全体的に分析し、見通しやリスクバランスを見て判断していくと強調した。

見野副総裁の発言は現在の金利政策が米国の景気減速や中国の消費から影響を受けるとの示唆も含まれている。特に米国の利上げが進む中、日銀は慎重に動向を見極める必要があるとし、プライオリティとして「現在のインフレや景気の状況をきちんと見ている」と語った。

現在のところ、日本は消費税増税や原油価格の高騰など、内需回復に向けた難題を抱えている。米国の利上げが経済に与える影響は大きく、専門家の間でも関心が高まっている。特に、この先の需給バランスがどう変化するかに注目が集まっている。

さらに、見野副総裁は、「現在インフレが上昇していることは認識しているが、それによって金融環境にどのような変化が起きるかは注意が必要だ」とした。

講演は英語で行った。

プレリリースは多くの投資家や市場関係者に注目されており、今回の発言が今後の日本の金融政策に与える影響について憶測が広がっている。