横浜市鶴見区のコンビニエンスストアで、店員と協力して万引きをした男（29）を取り押さえた女性社員、桐果珠さん（23）の感謝状が、神奈川県警鶴見署に贈られた。

桐さんは9月16日、フリーマーケットアプリで売られた商品の発送のために、母親とともにコンビニに立ち寄っていた際、店内で万引きをする男を発見。桐さんは店員と連携し、男を捕まえるために左腕でヒットロックをかけて取り押さえたという。その際、男に左腕を掴まれ、全治1週間の怪我を負った。

桐さんは武道経験がないにも関わらず、「勝手に体が動いた」と述べており、男の行動に対する反応が自然に出たと語った。

同署の中西実署長は「桐さんの勇気ある行動に非常に感謝している。もし彼女がいなかったら、どんな結果になっていたか分からない」とコメントした。

桐さんは、万引きの現場で瞬時に判断し行動した自分を誇りに思うと共に、今後も地域のために何かしらの形で貢献できたらと思っていると語った。この出来事は地域新聞でも取り上げられ、彼女の行動がますます注目を集めている。

最近、コンビニでの万引きが増加している中、桐さんのような市民の協力が求められていると、専門家たちは警鐘を鳴らしている。万引き防止のためにも、地域の人々が連携し合う必要性が高まっていることを示している。