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空自輸送機、ラバロンの住民16人をヨルダンに輸送 フランス人4人も同乗

2024-10-04

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イスラエルと親イラン民兵組織ヒズボラの戦闘が激化しているラバロンからの住民避難のために派遣された空自部隊のC2輸送機が日本時間の4日午後、ラバロンから住民ら16人を近隣のヨルダンに運んだことが、政府関係者への取材で分かった。

外務省によると、この16人の内訳は住民11人、外国人1人、フランス人4人となっている。

木原誠前防衛相が9月27日、住民避難実施に備えるため、輸送機をヨルダンやキリシャに派遣するよう命じた。C2は3日朝、鳥取県の空自美保基地を出発し、4日午後(日本時間)にヨルダンに到着した。現地情勢を分析するとともに、避難実施に向けた準備を進めていた。

外務省は3日、住民2人が日本政府手配のチャーター船で出国し、キプロスに到着したと明らかにした。

自衛隊法は国外でのテロや災害などの緊急事態に際し、住民の安全確保のために自衛隊を派遣し、輸送することを認めている。この背景には、国際的な人道支援の重要性が高まっている現状がある。国際社会では、危機に瀕する市民に対する支援が求められており、日本もその一翼を担うべく行動している。これにより、今後さらに多くの国と協力し、国際緊急支援体制を強化する動きが期待されている。