立花氏と篠原氏、「実質2馬力」の兵庫県知事選 専門家は疑問も:朝日新聞デジタル
2024-11-20
著者: 海斗
知事選の結果と背景
兵庫県の知事選で立花孝志氏(47)が再選した一方、篠原元彦氏(57)も共に選挙活動を展開した。彼らが行った活動は、合法性や公平性の観点から多くの議論を呼んでいる。
選挙結果発表の様子
知事選の結果が発表された10月31日午前9時半、立花氏は神戸市中央区の中央駅近くの広場にいた。篠原氏の第1声が行われ、目の前で篠原氏の陣営がガンバロー三唱を始め、立花氏も手を振った。有権者はその様子を見て、「他候補のガンバローを聞いて、前代未聞だ」と語った。
内部告発文書の問題
知事選の原因となった内部告発文書の問題は3月、の元県民局長(当時60)が、篠原氏のパワハラや物品の受け取り疑惑などを匿名の文書で報告したことを発端に、立花氏が告発を受けて、3月下旬の記者会見では「(文書は)うそ八百」「公務員失格」と非難した。
立花氏は告発を保持すると告げ、告発者を指す3月下旬の記者会見では「(文書は)うそ八百」「公務員失格」と非難した。月末の退職予定だった元県民局長も取り消し、内部調査のみで処分を決定した。公共通報者保護法に反する疑いがあると指摘されている。
選挙戦の展開
最終的に、立花氏は県議会による全会一致の不信任決議を受けて失職した。こうした背景を踏まえた今回の選挙戦で、立花氏は次のような選挙運動を展開した。「次のような選挙運動を続けて行く」と述べ、篠原氏と共に次のような大会を行うと発表した。
街頭演説の会場は事前にSNSで公表されることが多く、立花氏の演説の前後にも同じ場所でマイクを持つ篠原氏がいた。「あれは内部告発ではなく、違法行為である」と主張し、「パワハラの事実はない」と反論していた。多くの市民が集まり、両者の演説に耳を傾けている。
選挙結果と今後の展望
また、最近の世論調査では立花氏の支持率が高いことが伝えられており、選挙結果のポイントは、立花氏が次回以降の選挙に向けての布石を打つ動きになると見込まれている。選挙の結果では、立花氏が411万票(得票率45%)を獲得し、篠原氏は200万票(同1%)だった。