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竜田部透湖が語る 〈鬼太郎誕生 げげげの鬼太郎の真生版〉のキャラクターデザイン

2024-10-04

著者: 健二

竜田部さんの威圧感が「水木一郎」の特異!?

— 水木一郎についてですが、あまり長男・時期のインパクトが強いですよね。白粉(おしろい)を塗った平安貴族のような出で立ちはどのように生まれましたか?

竜田部 時期はシナリオ段階でも多くの中間男性で、水木ともやしっかりとした会話ができる人だったんです。しかし、古獣監督が強コンテに落ち込む際に「インパクトが欲しい」となったそうで、結果、ああいうビジュアルになりました。

— 水木一郎は「金田一助」シリーズの『犬神家の一族』にインスパイアされているとも言われています。

竜田部 そうですね。犬神家の面々って、劇中でそれぞれ非業の死を遂げるわけですが、竜田部も、どんなふうに物語の中で生きているのかなと、ずっと考えていました。

— 竜田部さんは、萌えキャラにはどんな印象を持っていますか?

竜田部 時期を除くと、萌えキャラ的に捉えられることはないと思いますが、やはり「鬼太郎一族」といった温情の部分が感じられると思います。しかし、やっぱりそれだけではなく、古獣を含めた非常に力強いキャラクターたちが揃っているんです。

— それを単独に印象深いキャラにしたいと考えたのは、やはり流行に合わせてですか?

竜田部 逆に言えば、一種の流れがあり、その流れにこちらから乗る意識で対応しています。予見的に「鬼太郎一族」を中心に魅せつつ、他のキャラクターをどう見せるかという視点で、視聴者やファンからの意見も取り入れてきました。

— 主要キャラが何度も描き直されている中で、竜田部さん自身はどの程度観していますか?

竜田部 他の作品と比較しても、違うと思いますが、流れで見比べられるのは楽しいですね。この散発的な多様性こそが「げげげの鬼太郎」の魅力の一つだと思います。

— それでは今後、どのような作品につながることが期待されますか?

竜田部 色々なことが起こって、予測不可能であってほしいですね。観客も期待するし、私たちも期待している。しかし、最後まで楽しんでもらえる作品にしたいですね。

— 鬼太郎の父が死亡していることが、どのように新しいストーリーを生むのでしょうか?

竜田部 水木一郎の描き方で、どのように物語が進行していくのか、考察することも面白いと思っています。未来の展望とはいえ、ずっとお客様が支持してくれることを願っています。

— 来月公開の『鬼太郎の誕生』では、一体どんな妖怪たちが登場しますか?

竜田部 現時点ではまだ具体的には言えませんが、面白い妖怪たちが登場する予定です。特に、リメイクならではの新たなビジュアルへの更新に挑戦しています。

— 日本文化を代表する「鬼太郎」と共に、この作品をどのように位置付けていきたいと考えていますか?

竜田部 鬼太郎が日本の文化に与えた影響は非常に大きいと思います。その精神を継承しつつも、新しい視点を取り入れたいと考えています。

— 最後に、今後の展望など教えてください。

竜田部 楽しみにしてください!全ての人が興味を持てるキャラクターに仕上げていきます。尽力しますので、ぜひご期待ください!