テクノロジー
マイナンバーカードと顔情報で転売は排除できるか? ハロプロで実証
2025-03-30
著者: 芽依
2024年4月に開催される「東京ガールズコレクション」(TGC)において、マイナンバーカードを活用した顔認証技術を用いた実証実験が実施されることが発表された。この取り組みは、イベントへの不正転売防止を目的としている。
具体的には、来場者がマイナンバーカードのICチップを用いて個人情報を取得し、登録された情報と顔写真を照合して本人確認が行われる。従来のチケット購入時における個人情報の手入力を省略することで、迅速かつ正確な本人確認を実現することが目指されている。
TGC 2024では、約18,000人を想定しており、全体で2,000以上のコレストのデータを活用する意義も強調されている。このような新しい試みは、近年のイベントでのチケット転売問題に対処する重要な手段として期待されている。
また、今回の実証実験においては、参加者がQRコードを使って入場するシステムも導入される。このQRコードは、当日入場時に顔情報と同時に提示され、本人確認の精度を一層高めることを目的としている。さらに、個人情報の管理についても厳格なルールが設けられ、参加者のプライバシーが守られるよう配慮されている。
しかし、技術を用いることによる懸念も挙げられている。システムトラブルによる入場拒否や、個人情報流出のリスクが報告されており、これらの課題にどう対処するかが問われている。
最後に、イベントを主催する側は、マイナンバーカードを活用することで不正転売を防ぐ新たな試みとして、一般市民からの信頼を得られるかどうかが大きなカギとなる。今後の動向に注目が集まる。これは、国全体のデジタル化推進の一環でもあり、今後の社会における技術の位置付けを示す重要なステップとなるだろう。