マスク氏が削減を望む政府職員を名指し、米連邦職員に広がる恐怖
2024-11-28
著者: 芽依
(CNN) トランプ次期大統領が先日、イーロン・マスクとビッグ・ラマスは次期政権で連邦政府の大幅縮小を提言するだろうと述べた時、米国の公務員の多くは自身の職が危うくなる可能性を知った。
いま、彼らは新たな恐怖を抱えている。世界で最も裕福なマスク氏、その上で大型のフォロワーによる個人攻撃の標的になる恐れである。
マスク氏は先週、連日の大量のメッセージに交え、P(旧ツイッター)で二つの投票をリポストした。その内容は、比較的なじみの薄い傾向関連の四つの政府ポストに就く人物の氏名と肩書きを公表するというものである。どちらの投票も数千万回閲覧され、名指しされた人はありがたくない注目にさらされた。
名指しされた女性4人のうち、少なくとも1人はSN3のアカウントを削除した。
マスク氏が政府機関の職に関して投票した情報は公共のオンラインデータベースで入手できるが、こうした投票には一般市民と直接関わる機会のない職に就く無名の政府職員を名にするという悪い影響がある。
複数の現職の連邦職員はCNNの取材に対し、マスク氏が自らの官僚たちに個人攻撃の対象となることを示唆したことで自分の人生が永遠に変わってしまう恐れを語り、身の危険を感じていると述べた。他の職員は、CNNにマスク氏の名指しによって完全に辞職する可能性も考えていると語った。
米連邦職員連盟(AFL-CIO)のエイレト・ケリー会長は「連邦職員に恐怖と不安を植え付ける戦術である」と指摘した。AFL-CIOは約130万人を代表している。
これらの一連の動きは、マスク氏が一方で企業の力を持つ一方、もう一方で公共の利益に縛られることなく行動することを可能にする。
マスク氏は、彼の活動が与える影響について考慮しなければならないと警告する声もあるが、今回の投票がもたらす具体的な影響についてはまだ見えてこない。連邦職員たちは、恐怖と不安に悩まされながらも、その業務を続ける意志を持っている。政府の職員は現在、より一層の監視を受けており、私たちの社会における重要な役割について再考する時が来ている。