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米長期金利上昇、債券は下落中!5年債入札が無難な結果に

2024-10-10

著者: 海斗

10日の債券相場は下落しました。米国の長期金利が上昇した影響を受け、債券の成績が悪化しています。同日行われた5年国債の入札は、実質的に無難な結果となりましたが、影響は限定的でした。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の小口正之氏は、「5年債は良くも悪くもなく、無難な結果だった」と語っています。米国では同日発表される消費者物価指数(CPI)に向けた調整が進められており、「午後も大きくは動かないだろう」と見ています。

長期国債先物は入札結果発表直前に前日比3銭安の144円12銭まで下落しました。

新発10年債利回りは1.5ベーシス点(bp)高の0.945%となりました。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の小口氏は、円の対ドル相場が150円を超えそうになっており、議員選の最中に政府から強硬な声が出て、金利市場に影響を与える可能性があると指摘しました。円安強硬の声が強まると、日本銀行が利上げしやすくなるとの連想が働き「円が売られると債券も売られやすくなる」と警鐘を鳴らしました。

これは今後の経済動向に大きな影響を及ぼす可能性が高く、投資家は注意が必要です。特に、注目されたこの日のCPI発表の結果が金利、ひいては債券市場にどのように響くかが焦点となりそうです。