ビジネス

米DPIと需給関連統計、「悪い方向」に進んだ-市場関係者の見方

2024-10-10

著者: 海斗

9月の米消費者物価指数(CPI)は市場予想を上回る傾向となった。物価上昇圧力はこれまでとは異なり今回の動きが続いてしまった。また先週の米新規失業保険申請件数は前週比で約3万件増加し、25万件超えとなり、2023年8月以降の高水準となった。

引き続き米経済には不安が広がっており、特にインフレ率は高止まりしたままの状態で、消費者の購買意欲に影響を与えているという。市場関係者の見方は以下の通り。

評論家・松井氏:

米需給関連のデータとDPI(Consumer Price Index)のどちらがより重要か、全体として判断するのは難しい。しかし、現状では違ってDPIは予想を依然として上回った。特にコアインフレ率が上昇した。だが、市場や米金利当局を心配させることはないだろう。次回の連邦公共市場委員会(FOMC)までにデータがさらなる発表されるが、今回の見込みは0.25ポイントの利下げが適切だとの見方が強まるだろう。

金融機関の切り替え・クルス氏:

景気への影響という点において「悪い方向」に進んだ。CPIデータは総合とコアの両方で市場予想を上回ったため、新規失業保険申請件数も予想より多かった。

産業・ファイナンシャル・グループのジャイミ氏:

ディスインフレは続いているが、FOMCが11月に0.5ポイントの追加利下げを行うと予想していた人は完全に間違っていた。金利が成長を減速させることも十分高くないと言われている。それが表示できれば、FOMCの次回の会合では、二大役割のうちどれを優先するかに対するより白熱した議論が交わされることは間違いない。

モルガン・スタンレーのクリス・ロッキー氏:

ディスインフレは続いているが、FOMCは11月に利下げを予定しているとの見込みの人は間違いなく正しい。しかし、次回の利下げは非常に注目されており、そうなればより楽観的な見通しが交わされることだろう。

市場関係者・リックス氏:

市況の悪化が予想を上回った理由について言及し、常にそのリスクが残るため、短期で市場の不透明感が強まる可能性がある。その上で「良いニュースは良い、悪いニュースは悪い」という環境にあり、今回の数字は良くなかった。しかし、それによって強固な成長が期待できるわけではない。

このように、米国の経済状況は徐々に悪化している兆しを見せており、市場参加者の間でも懸念の声が高まっています。特に、今後の金利動向や景気の影響に対して非常に敏感になっているといえます。市場の動向に注意を払い、慎重な判断が求められています。