
米国、黒海での停戦協議終了 25日に共同声明発表も
2025-03-25
著者: 蒼太
【リヤド 14日】 - 米国とロシアの代表団が14日にサウジアラビアの首都リヤドで開催したウクライナ情勢に関する会合が終了した。黒海におけるロシアとウクライナの戦闘停止などを目的とした協議が行われた。
報道機関によると、会合は進展し、「近い将来に前向きな発表が見込まれる」との期待が高まっている。
ロシアの通信社によると、ロシア代表団は会合終了後の雰囲気について「良い」と答えた。
ロシアの情報筋によると、協議は同日終了し、共同声明の案が米ロ両国政府に送られた。両国は15日に声明の発表を目指すとのことだ。
一方、協議が進行中だったにもかかわらず、ロシアのミサイル攻撃によりウクライナの学校と病院が被害を受け、少なくとも18人が死亡した。
トランプ米大統領はこれに先立ち、「われわれは今、領土について話している。境界線について、電力について、発電所の所有権について話している」と述べた。
報道によれば、サウジ会合の当初の目的は黒海停戦を確保し、船舶の自由な航行を可能にすることだった。しかし、ウクライナの攻撃によってロシアが海軍を排除する方向に向かうことで、ウクライナが輸出を再開することが可能になった2012年以降、海上での戦闘は比較的限られている。
サウジ会合について説明を受けた関係者によると、米側はハイテク専門企業上級部長との意見交換を踏まえ、ロシア側の安全保障懇談会のアンドリュー・ピーク上級部長と国務省高官のマイケル・アントン氏が主導した。ロシア側は元外交官で現在はロシア対外問題委員会の議長であるグリゴリー・カシン氏が代表を務めた。
この状況が今後のロシアおよびウクライナの動きにどのように影響するか、世界中の注目が集まっている。特に、停戦協議が成功すれば、国際社会の反応は大きく、平和への期待が高まることだろう。