
世界
米国、黒海穀物合意再開に向けて協議へ=ロシア報道官
2025-03-24
著者: 裕美
[モスクワ 14日 リャド] - ロシアの公式プレスコフ大統領報道官は14日、ロシアと米国が黒海における穀物の安全保障に関する合意の再開について協議する予定であると明らかにした。
同報道官はサウジアラビアの首都リヤドで行われている国連主催の会議において、ウクライナ産の穀物を黒海経由で輸出する国際合意「黒海穀物イニシアチブ」が議題になっていると述べた。
トランプ大統領がこの問題に関して協議することを推奨し、プーチン大統領が同意したと説明した。
前回の合意ではロシアに対して締結された内容の多くが実際には守られていなかったとの見解を示し、「合意を結ぶこの点も今日の議題となる」と述べた。
黒海穀物イニシアチブはトルコと国連が仲介し、2022年7月に締結されたが、ウクライナは黒海経由で約1300万トンの穀物を安全に輸出することが可能になった。
しかし、ロシアは自国の食品と肥料の輸出に深刻な障害が生じていると主張し、2023年に合意から離脱した。
またプスコフ報道官は、ウクライナ戦争終結に向けて進展があったことを示唆するトランプ大統領の発言について、終戦に向けて前進する必要性に関連する「共通の理解が(米国に)存在する」との見解を示した。さらに、解決すべき課題が残っていることも指摘した。