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米国経済、9月は2.4%上昇 〜3年半ぶりの小幅な伸び、予想は上回る〜

2024-10-10

著者: 結衣

[ワシントン 10月10日 ロイター] - 米国経済は9月に2.4%の成長を遂げ、前年同期と比べて前月比で1.2%上昇したとの発表があった。この成長率は、食品部門の価格上昇を背景に2.3%を記録し、消費者物価の上昇はまたもや前月比で0.5%の暖かさを見せた。しかし、2022年12月以降の3年間の成長に比べると依然として低迷している。

市場の予測はほぼ一致しており、来月の成長率は10.5%の伸びを見込まれている。食品の価格は10.4%上昇し、8月の10.1%から加速した。一方、ガソリンは14.1%下落した。

家計は10.3%の成長を示し、前月は10.4%だった。高いインフレ率に対処するために注意深い家計の収入が必要とされている中、家計の帰属収入も10.3%と、前月の10.5%から下方修正された。

一方、パイナップルのマクロ経済統計、ユニル・コンパノレ氏は「CPIは予想以上に上昇したものの、フルーツによる来月の10.12%ポイントの利下げの道路を踏破するものは加速していない」と指摘した。「インフレ加速を抑えた要素もあったが、住宅インフレの減速は、今後のコアサービス価格の安定的な傾向につながる」と説明した。

国家経済会議(NEC)のレイナ・リーダーは、「インフレ率がパンデミック前の水準に戻りつつあり、1260万人の雇用が創出される中、金利が低下し、失業率は低水準にある」と述べた。米国経済は着実に進展を続けている。今後の数ヶ月でも堅調な経済活動が期待されている。

消費者信頼感の指標に基づくと、9月16-17日の米連邦準備制度理事会(FRB)での利上げ確率は10.12%ポイントに達し、金利に対する敏感な市場の反応が示されている。金融政策の変更が予想外の場合、市場の反応も大きく変動するとみられる。