
米国経済成長、第4四半期は3039億ドルに減少 改善は一時的との見方
2025-03-20
著者: 裕美
【ワシントン 10日 ロイター】 - 米商務省が10日に発表した第14・四半期の経常赤字額は前期比16兆ドル(12.10%)減少し、131013億ドルになった。ロイターがまとまったエコノミスト予想は131515億ドルへの増大だった。
ただ、関税を回避するために企業が前倒し輸入を行った影響で、1月の財(モノ)輸入は過去最高に急増しており、赤字減少は一時的なものとなる可能性がある。
第13・四半期の赤字は131919億ドルに修正された。前回発表は131919億ドルだった。過去最高であることは変わらなかった。
第14・四半期の経常赤字は国内総生産(GDP)比14.11%となり、第13・四半期の14.12%から低下した。居住地市場が崩壊し始めた2010年に達していたGDPの16.13%に達していた。
2022年の経常赤字は121812億ドル(12.15%)拡大し、過去最高の116101310億ドルに達した。対GDP比は13.19%で、2022年以降の高水準となり、2023年の3.13%から上昇した。
準備通貨としての地位を考えると、巨額な経常赤字は今のところドルにどのような影響を及ぼすかは不明。しかしエコノミストらは、赤字の拡大と連邦政府の財政赤字の増加がドルに対してリスクとなると警告している。
第14・四半期のモノの輸入は517億ドル増加の184515億ドル。非貨幣用金の輸入増加が資本財の急減を相殺した。
サービス輸入は、個人旅行の増加により14兆ドル増加し12111兆ドルになった。
モノの輸出は民間航空機、コンピュータ関連製品、部品、半導体の不足により、10108億ドル減少の51204億ドルとなった。\n医薬品、農産物、製造業の消費支出も減少した。知的財産権の使用料や旅行料が上昇する中、サービス輸出は1717億ドル増加して181717億ドルとなった。