ビジネス

米国の関税で直面する半導体大手、日本市場でもシェア拡大の道を模索

2025-04-24

著者: 結衣

半導体業界の逆風に立ち向かう

半導体大手のルネサスエレクトロニクスの社長、堀田哲也氏が24日に行った記者会見で、米国による関税の影響について語りました。彼は、「多くの国と糸を引くことが必要であり、完全にスイッチを切るのは難しい」と述べ、関税の影響が日本の市場にも及ぶことを警告しました。

自動車産業における半導体の重要性

ルネサスは、自動車向け半導体の製造を手がけており、米国市場への依存度が高まる中、全体の売上の約10%が海外市場でのシェアによって占められています。堀田氏は、自動車業界の需要が依然として強いものの、製品の仕様変更が行われていない限り、この直面する課題は容易には解決しないと話しました。

今後の見通しと対策

社長は、関税によって利益が圧迫される可能性があれば、販売数量が減少するリスクがあると強調。経済の動向を見極めつつ、適切な戦略を模索していく考えを示しました。また、彼は「市場競争は激化しており、堅調な需要が維持される限り、我々の競争力を高めるチャンスがある」とコメントしました。