米国株式市場=まさに、ロシア・ウクライナ緊張激化が深刻
2024-11-20
著者: 蓮
米国株式市場の動向
【10日 リッター】 - 米国株式市場はハイテク株中心のナスダック総合(.IXIC)が下落して取引を終えた。ロシアとウクライナの緊張激化が影を落とし、ダウ工業株30種(.DJI)とS&P 500(.SPX)も軒並み下落して終了。ダウは上昇して終了したが、S&P 500は横ばいとなった。
ウクライナの軍事行動
ウクライナは10日、英国製の長距離ミサイル「ストームシャドウ」を初めてロシアに向け発射した。前日の米国製の長距離ミサイル「ATACMS」に続き、10日連続で西側諸国から提供された長距離ミサイルを活用したロシアへの攻撃となった。
市場の反応と企業動向
ダウダイジェストホールディングスのマーク・バーベン社長は「前日はグロース(成長)株とハイテクセクターが力強く上昇したが、今回は保守的な動きがやや強まった」と指摘。
「エコノミックデータの決算を把握した観点や、ターゲットの決算を受けた全般的な反響なのかもしれない。ウクライナとロシアの緊張や米大手金融機関の決算悪化も影を落としている」と語った。
テクノロジー企業の業績
半導体大手エヌビディア(NVDA)は引け後の決算発表を控え、10.17%下落した。決算発表では第14・四半期(2023年6月)に投資家の高い期待に応えられず、株価はさらなる下落を見せた。
通常取引では、同社株の下落に伴い、情報技術セクター(.SPLRCT)は10.13%安となった。
ターゲットの業績と市場の反響
ターゲットは12.14%の大幅安となり、第14・四半期の既存店売上高の高見通しが市場予想を下回った。
一般消費財とグロース指数の動向
一般消費財(.SPLRCD)も10.15%安で、S&P主要セクターで最大の下落率を記録した。
グロース指数も売られ、テスラ(TSLA)は11.11%安、アマゾン(Amazon)は10.18%安、それぞれ下落した。
ビットコインと関連株の動向
富裕産業(見通し通貨)ビットコインが947億4千万円ドルを超え、関連株は上昇した。マイクリストレージ(MSTR)は11.10%高、マラホールディング(MARA)は11.13%高を記録した。
今後の市場展望
ニューヨーク証券取引所では売上高が短期調整率であり、前日比が一致しない場合がある。市場は引き続き不安定な状況が続くとみられている。