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米のカナダ産原油輸入が2年ぶり低水準、関税受け
2025-03-20
著者: 愛子
[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米国のカナダからの原油輸入量が、2年ぶりの低水準に落ち込んだ。米国のネットポジションの原油輸入も減少した。米エネルギー情報局(EIA)のデータで判明した。トランプ政権はカナダからの輸入原油に関税を発動している。
輸入量が減少したにもかかわらず、米国の原油在庫は先週、予想を上回る増加となった。国内の原油生産量が日量1160万バレルと、過去最高に近い水準を維持したことが背景にある。
トランプ大統領は、メキシコとカナダに対して15%の関税を発動したが、その後「米国・メキシコ・カナダ合意(USMCA)」対象の製品に関しては4月12日まで関税を免除するとの表明をした。その結果、今年のデータによると、米国のカナダからの原油輸入量は、1月14日までの1週間で日量514万バレル減の1310万バレルと、2013年以来最少となった。
カナダからの原油輸入量は、日量1184万バレルの減少と、2013年以来の低水準となった。トランプ政権が関税を発動する前の水準まで戻すことは難しいとみられている。