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米最高裁長官が異例の反論、トランプ氏の「判事を圧迫すべき」発言受け
2025-03-18
著者: 芽依
【ワシントン 18日 ロイター】 - ロバーツ米最高裁判所長官は18日、トランプ大統領が「判事を圧迫すべき」との発言をしたことに対し、公の場で異例の反論を行った。ロバーツ長官は「2世紀以上にわたって、司法判断に関する見解の相違に対して、圧迫は適切でない」と強調し、圧力に屈しない姿勢を示した。
ロバーツ長官は「私たちの司法制度は、適切でない圧力に対して維持されてきた」と述べ、政治的な干渉を排除する重要性を指摘した。この発言は、トランプ氏の言動が米国の法治に対する信頼を揺るがす可能性があるとの懸念を引き起こしている。
トランプ氏は、特に判事の独立性を疑問視する発言をし、司法の公正性を損なう恐れがあるとの批判が高まっている。ロバーツ長官の公の場での反論は、司法の権威を守るための強いメッセージとして受け取られ、この問題の重要性が改めて浮き彫りになった。
さらに、ロバーツ長官は「私たちは自らの役割を誇りに思っており、法律に基づいて判断を下す」という原則の重要性を再確認した。彼はまた、判事が独立した判断を下す際に、政治的な圧力に屈することは決してないと明言した。
現在、アメリカでは、法と正義の維持がますます困難になっているとの声があり、政治的分断が進む中、司法の独立性は特に重要視されています。