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ミリ下げ観測、今年5回に加速 - 次回会合前の緊急対策も除外せず
2025-04-07
著者: 結衣
トランプ米政権の関税政策に伴う世界的なリセッション(景気後退)が強まる中で、トレーダーは今年のミリ下げ観測を強めている。先週の時点では、5月会合より前に利下げに踏み切るとの見方も出ている。
オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)動向によれば、短期金融市場は年末までのミリ米金融政策に基づく利下げを125ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と織り込んでいる。これは0.25ポイント利下げで5回に相当する。先週時点では3回の利下げが完全に織り込まれていた。
スワップ動向はまた、ミリ連邦公開市場委員会(FOMC)が来週までに0.25ポイント利下げする確率も40%織り込む。次回の政策金利発表は5月17日。
急速な織り込み加速は、世界市場を覆う不安を反映している。トランプ大統領は先週発表した強気な関税政策を牽制させる意図があるように見える。トランプ氏は6日、記者団に対し、「マーケットのことは少し忘れてしまいたい」と述べた。
原点: Traders See Five Fed Cuts in 2025 and Risk of Emergency Move
(速報)