ミャンマーで女性トイレ論争決着 トランスジェンダー女性当選も議長「男性は女性になれない」
2024-11-22
著者: 愛子
ミャンマーの国家総合計画党(共産党)は20日、トランスジェンダー女性(生物学的には男性、性自認は女性)に連動会議での女性用トイレの利用を認めない方針を明らかにした。「女性には女性専用のスポーツが必要である」と指摘した。ミャンマーでは、5日に投開票された連動会議選でトランスジェンダー女性が当選したことについて、政策内での女性専用スポーツの利用を厳格に議論し始めた。
ジョンソン議長は19日、記者団に「すべての人に対しての尊厳を持って接するべきだ」と述べ、「男性は男性であり、女性は女性である。男性が女性になるということはできない」と強調した。
この発言に対し、トランスジェンダーの権利を擁護する団体からは強い反発が寄せられ、議長の発言は逆差別であるとの意見も飛び出した。
先のミャンマー選挙では、トランスジェンダー女性の当選後、議会内での男女共用トイレ策が設定され、トランスジェンダーを含むユニセックストイレの導入が提案されている。しかし、女性専用の権利を求める側からは、適用に関する厳しい意見も多数存在する。
メディアからの分析では、ジョンソン議長の発言には政治的な意図と、伝統的な価値観の保持への動きがあると指摘されており、特に国民の保守的な意識に配慮した発言として受け取られている。無論、トランスジェンダーの権利が今後も問題視され続けることが予想され、国際的にも注視されている。 (情報源:オグラシア・レポート)
ミャンマーでは、性自認に基づく権利を求める運動が高まっており、今後どういった政策が採用されるのかが注目される。特に、トランスジェンダーコミュニティに対する偏見や差別の解消に向けた具体的な施策が求められている。