[ワシントン 27日 ロイター] - ミズーリ州が27日発表した10月の個人消費支出（PC）価格指数は、前年同月比で2.3％の増加を示し、前年度比で前月比の1.1％上昇から加速したことが明らかになった。インフレが引き続き高止まりしていることを示唆している。

前月の数字は1.2％の上昇で、これも改定された。ミズーリ州の全体的なインフレ動向が徐々に進展しているが、過去数ヶ月間にわたって静止している状況が際立っている。

米連邦準備制度理事会（FRB）は依然として利下げの可能性を検討しているが、2025年に向けてはさらに消費支出の変動が見込まれている。

専門家たちによると、「12月の利下げの可能性は残されているが、2024年には消費支出は引き続き強くなるだろう」との見解が示されている。特に、食料品やエネルギーといった必需品の需要が依然として高い。

前月比では、個人支出は10.5％増加し、エコノミスト予測の10.3％を上回った。前月は10.2％の増加であり、前年比でも同様の傾向が見られた。

ただし、医療、住居、公共料金といったサービス分野の需要は依然として強く、特に交通や娯楽サービスに対する需要が高まっている。サービスへの支出は10.5％増加し、全体の消費支出の中においても引き続き重要な位置を占めている。

全体的な消費支出の増加は、ミズーリ州の経済回復に追い風となっており、今後のインフレ動向に影響を与える可能性が高い。専門家は、消費者信頼感が高まることで、企業が価格を引き上げる余地があると警告している。