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「モームリ」増加する退職代行、入社4日目も新入社員から依頼 3月は定員超過30人以上(産経新聞)

2025-04-01

著者: 愛子

最近、多くの企業で入社式が行われましたが、退職代行サービスの需要が急増していることが話題になっています。特に、今年に入ってからの新入社員が勤務開始からわずか数日で退職を申し出るケースが増えているのです。退職代行サービスを提供するアルバトロス(東京都品川区)によると、昨年の新入社員の利用者は4月から6月までの間に全体の約4割を占めていました。

特に、退職代行を利用する企業が東京都内で展開するモームリシリーズでは、4月1日からの勤務開始日以降も、待機中の新入社員からの依頼が相次いでいます。ちょうど入社前日の3月31日には、3件の依頼があり、4月には更に30件以上の申し込みが見込まれています。

アルバトロスの担当者は「入社前の職場や労働条件が思っていたものと違った場合や、体調不良で入社できない場合に、退職代行が利用されることが多い」と述べています。特にコロナ禍においてリモートワークが普及している影響で、新入社員の職場環境に対する期待値が高まっている一方で、実際にはその期待に応えられない職場が多いことが、退職の原因となっているようです。

また、加えて企業側も新入社員の定着促進に向けた取り組みを強化する必要があります。適切なコミュニケーションやサポート体制を整えることが、早期退職の防止につながるとして、多くの企業が研修制度やメンター制度を導入する流れが広がっています。

雇用の流動性が高まる中で、退職代行はもはや不安定さの象徴とも言えるでしょう。この現象からは、今後の企業文化や労働環境の改善が急務であるとの声が強まっています。