健康

もろ刃の刃、がんリスクに解消で未知の要因も特定 科学で迫る日本人 病との闘い - 日本経済新聞

2024-09-27

日本人には長寿のイメージがあるが、何か独特な背景はあるのか。国民の半分が患うがんでの地域差を探る研究が進み、日本人に多い「お関」に弱い影響が明るみになった。過去には日本人を守ったがんに関するリスクが、今や現代の病態のリスクとなる面もある。生活習慣病や感染症など様々な病との関連を探る。

「研究を進めるほど、日本人は特異な集団だ」。国立がん研究センターの調査チームの堀田誠は、近年の研究では日本人が抱える独自の因子が浮かび上がってきたことを述べた。がんに対する免疫力の向上や、文化的な食事習慣などが、どう影響を与えているのかについて議論が交わされている。

特に、伝統的な食事ががんのリスクに与える影響は大きいとされ、和食が持つ健康段階やビタミンB群の摂取が、がん発症率を下げる可能性がある。さらに、近年は科学的な視点から日本の生活習慣病や生活環境ががんにどう貢献しているかを詳しく調査している。

加えて、がんの罹患リスクが地域によって異なる理由は、食文化や環境因子に関連しているとの指摘もあり、研究者たちは地域特有の因子を明らかにすべく積極的に取り組んでいる。日本人の健康を守るための新たな発見が期待されている。