
もうすぐ4月!? 大人にとっての1年があっという間に感じる理由とは「代謝」にあり:朝日新聞
2025-03-31
著者: 雪
【ニュースから】人間の時間感覚は、実は心理学的に大きな影響を受けていることがわかっています。特に、制限時間が1分のゲームをするとき、自分に与えられた1分と他者に与えられた1分は同じでも、長く感じることがあるからです。このように時間がたつにつれて、実際に感じる時間の長さは必ずしも一致しません。
時間に関する解釈は、物理的な時間と心理的な時間、つまり人の心が感じる時間感覚の2つに大別されます。物理的な時間に対して、人間が主体的に感じる時間は「心理的時間」と呼ばれています。心理的時間は、その人自身が置かれている状況に応じて変化する特徴があります。
子どもの1年と大人の1年ではなぜこんなに大きな違いがあるのか?
心理的時間においてよく言われるのは、「子どものときの1年は長く感じるが、大人になると1年が短く感じる」という現象です。その理由としてよく引用されるのは、「年齢を分母とした時の1年の長さの感覚から来る」とされています。例えば、10歳の子どもにとっての1年は人生の10分の1ですが、50歳の大人にとっては50分の1です。これにより、年齢を重ねるごとに1年の感覚が短くなると考えられています。
この理論について、フランスの心理学者ピエール・ジャン(1859~1947)が提唱した「心理的時間は年齢に反比例する」という考え方も存在します。「ジャンの法則」として知られるこの概念は、多くの心理学者によって裏付けられています。
もちろん、近年の心理学研究ではこの法則が常に適用されるわけではなく、時々異なる見解も示されています。某大学で心理学を専攻している教授は、「ジャンの法則は科学的に検証されていない上、現在の心理学者の間ではあまり支持されていない」と語っています。
このように、心理的な時間感覚についての理解は深まってきていますが、まだ完全には解明されていない部分もあります。しかし、時間の感覚がどのように人間の思考や行動に影響するかを知ることは、私たちの生活において非常に重要だと言えるでしょう.