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Noctuaが「ポンプを使わない水冷クーラー」を開発中、新製品推薦リスト「Noctua Vision」が発表!

2025-03-23

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開発中の製品が注目を集めています!ポンプ不要な水冷CPUクーラー「二相サーモサイクルクーラー」

今回のポイントで特に注目されているのは「二相サーモサイクルクーラー」という冷却システム。一般的な簡易水冷クーラーはクーリング液をポンプで循環させていますが、二相サーモサイクルクーラーでは冷媒がCPUで熱され一度気化し、冷却された後に液体に戻ることで自然に循環します。このシステムは、CPUが一度加熱され冷却される過程で、湿気が混入することなく冷却を実現し、さらなる冷却効果を得る仕組みになっています。

このシステムを用いることで、ポンプが不要となり、ポンプの動作音や故障のリスクを軽減することができます。また、冷媒が気化するプロセスにより、熱伝導が向上し、高温時でも安定した冷却が実現できるとされています。

さらに、Noctuaは2026年に本製品を市場に投入することを検討しているとのことです。興味深いのは、独自形状のファンレイアウト設計である「NF-A14x25 G2」の120mmモデルも搭載され、さらなる冷却効果を期待できます。

本製品は120mmファンを採用しており、フレームとブレードの間隔をv0.7mmにすることで静音性能を高めており、回転時に遠心力より静かな間隔が確保される設計がされています。

また、最先端のetaPERFモーターやSupraTorqueによって、気体圧力や流量性能を向上させるための工夫がなされているとのこと。使用さているCPUに最適なモデルを選定することができる「NH-D15 G2」やSeasonic×Noctuaによるコラボの1,600W電源も解説が加えられています。

この新製品は、過去に販売された「NH-D15」と比較してヒートシンク表面積が20%増加しており、ヒートパイプは6本から8本に増強され、信頼できるSecuFirm2取り付けシステムが採用されるなど、強力な冷却性能が備わっています。

最後に注目すべき点は、3種のブレイエッジが用意されていることです。これらの3つのブレイエッジはCPUとの接触面の隙間に違いがあり、AMDとIntelの各種CPUに合わせた設計が採用されています。

さらに、CPUの放熱にも注意が払われており、オフセットマウントを使用することでクーラーを少し傾けて取り付けることができ、特にAM5環境で最大の熱源位置にダイレクトにアクセスできるようになっています。

PRIME TX-1600 Noctua Editionは、Noctuaの120mmファン「NF-A12x25」を搭載した容量1,600WのPC用電源、80 PLUS Titanium認証を受けており、Cybenetics ETA Titanium認証、Cybenetics Lambda A++認証も取得しています。この製品は、最新の冷却効果を生かして設計されたファンギルドのためにデザインされています。

限界流量を抑えるように設計され・最適化されたグリルの支柱はファンの回転方向に対して配置されており、同じ風量でも騒音レベルが最大で3dBA低下する効果があると言われています。さらに、全回転範囲において、Noctua Editionは通常版よりも8〜10dBAほど低静音な動作を実現していると報告されており、業界で最も静かな冷却システムの一つとなることが期待されています。