健康
オメガ3、プロバイオティクス…そのサプリ、本当に認知症予防になっていますか?【山田悠史医師】
2024-11-24
著者: 芽依
専門家の視点
世界最高峰の老年医学科で活躍する山田悠史医師が、脳の老化と認知症の進行を遅らせるために「本当に必要なこと」「あまり必要でないこと」を伝えています。
山田 悠史のプロフィール
アメリカ内科・老年医学専門医。慶応義塾大学医学部を卒業後、アメリカのジョンズホプキンス大学で研修を受け、現在はマウントサイナイ医学大学老年医学科で高齢者診療に従事しています。最近は、オメガ3脂肪酸やプロバイオティクスに関する話題が多く見られますが、いずれも特定の条件下で効果が期待できるものの、一概に推奨できないというのが医師の見解です。
オメガ3脂肪酸の効果
研究によると、オメガ3脂肪酸(特にEPA/DHA)が認知症予防に影響を与える可能性があることが示唆されていますが、普段の食事で魚を摂取できている方にはそこまで必要ではないとも言われています。
プロバイオティクスと認知症予防
また、プロバイオティクスについても、腸内環境を整えることは免疫力向上に寄与するものの、直接的な認知症予防効果は限られるとのこと。
ライフスタイルの重要性
特に、多くの方がサプリメントでこれらの成分を摂取している昨今ですが、自らのライフスタイルに合わせた栄養摂取が大切です。例えば、バランスの良い食事や定期的な運動、さらに社会的なつながりを維持することが認知症予防には効果的だとされています。
まとめ
「いつまでも元気でいたい」という思いからサプリに頼りがちかもしれませんが、まずは日々の生活習慣の見直しから始めるのが賢明でしょう。最新の研究に基づいた知識をもとに、自分自身の健康管理を行うことが大切です。これからも新たな研究成果に目を向け、効果的な予防策を見極めていきたいところです。