
欧州市場の主要指標、11時半に欧州株が下落 英空港閉鎖で空運に打撃
2025-03-21
著者: 蓮
【NQNロンドン=藤山道子】21日の午前、欧州市場で主要な株式市場は下落している。ロンドンのヒースロー空港が電力の影響で一時的に閉鎖され、空運業界への打撃が懸念されている。特に、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)やアイベックス航空(IAG)などの大手航空会社が影響を受けている。
ここに来て、世界の経済情勢に対する不透明感が高まっており、資源や原材料の需要が減少している。ミナミキ計が20日公表した2024年12月~25年2月期の予想が減額されたことが響いており、スポーツ小売のJDスポーツやファッションが市場に取り残されている。
英国時間11時半時点で、欧州主要600社の株価指標であるストックス600は前日比0.6%下落。ドイツのDAXは同じく0.6%下落し、フランスのCAC40は0.7%下落している。英国FTSE100種総合株価指数は0.4%下落し、安値を更新している。
ロンドン原油市場(ICEフューチャーズ)では、北海ブレント先物相場が1バレル71ドル台に下落した。ロンドンの金現物価格は1トロイオンス前後に下落している。非鉄金属は、国際指標となるロンドン金属取引所(LME)の銅とアルミニウムの3ヶ月先物がともに下落している。
ロンドン市場でのユーロの対ドル相場は約1ユーロ=1.0835ドルと前日の同時刻に比べて0.0005ドル安く、ドル高が続いている。ドイツの経済政策に必要な基本法(宅法)の改正が承認されたのはユーロ相場を下支えしている。また、ポンドは対ドルで0.0030ドル安くなっている。
市場環境が厳しくなる中、多くの企業が業績予想を下方修正し、投資家の不安が高まっている。特に空運業界は悪天候や燃料価格の高騰に直面しており、今後の動向に注視が必要です。